買取実績

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    旧埼玉県立浦和図書館 除籍図書を買取

     

    昨年春に閉館したさいたま市浦和区にある旧県立浦和図書館の除籍本を入札の結果買取ることになりました。1月21日に下見を兼ねて図書館を訪れてから早いもので約1ヶ月、待ちに待った初日となりました。落札決定からこの日まで何度も職員の方と電話で打ち合わせをしこの日を迎えました。

     

    買取の条件は、50万冊近くあった蔵書のうち県立熊谷図書館など他の蔵書と重複する本・資料1万冊の中から必要なものを2月末までに搬出すること。

    本来なら全て引き受けたいところでしたが、時間的な制約などから約2/3の6,800冊ほどを引き受けることになりました。

     

    今回は通常の買取と様々な点で異なり、期日までに確実に完了させたいと考え、埼玉古書組合でいつもご一緒しているSさんとの「ノリ」で行うことにしました。ノリとは古本の業界用語で共同で仕入れ等を行うことです。

     

    今回の案件で最大のネックはエレベーターが使用できないこと。作動状態が不安定なため使用できません。正直これはかなり頭が痛い問題です。7,000冊程度の量なら丸一日あれば搬出できないこともないですが、3階から地下1階まで各所に本が置かれていて各階の昇り降りは手運びというこの現状には尻込みしてしまいます。

    また、同時に大量の蔵書が熊谷図書館等へ搬出しているため、他の運送業者さんとのからみで駐車位置を確保するのに時間的な制約があります。

     

    そのためSさんとは何度も打ち合わせをし、シミュレートしながら計画を立てましたが「実際やってみないとなんとも言えないよね」という開き直りでとりかかることになりました。

     

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    【2月18日木曜日】初日

    午前中に職員の方から買取代金の振込用紙を受取り、すぐに近くの埼玉りそな銀行で入金。これで正式に買取を行うことが出来ます。午後1時に職員の方々とSさん、私で最終的な搬出計画の打ち合わせ、Sさんとは本をどのように分担するか、問題が発生した際の解決方法などを現地で確認をし、いよいよ本の積み込みにとりかかりました。

     

    初日は手始めに3階にある日本十進分類法によるところの0類(総記)からはじめ、2階に保管されている新聞縮刷版の一部までを搬出することにしました。

     

    大きな図書館の舞台裏は今回の案件で初めて知ることになったのですが、とてつもなく広いです。一般の方が手に取れるように本が置かれているスペースは図書館のごく一部で、バックヤードの方がはるかに広大です。

    旧県立浦和図書館は古い建物のためか作りが複雑で1階・中2階・2階・3階と地下に書庫があり、すぐに自分がどこにいるのかわからなくなります。まるでドラクエのダンジョンです。モンスターが出現したり回りこまれたりすることはないですが、いたるところに宝箱が転がって、いや、積み上げられています。

     

    本はダンボール箱に収められており、箱の外側には全て何が入っているのかわかりやいようにラベルが貼付されています。これは大変ありがたいことで搬出時や その後自分の倉庫に保管する際も楽になります。

     

    私、Sさん、Sさんのスタッフの方の3人で分担して箱を台車に載せ、階段まで運び、階段から車まで手運び。ひたすらこれを繰り返します。今日一日で何度「重い!」という言葉が口から出たことか…。道行く人は厚手のコートをしっかりと着込んだ人が多いというのに我々は汗だくです。

     

    初日は小手調べということで、体力も車の積載状況も多少の余力を残して積みこみ完了。

     

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    一旦事務所に戻って別口の宅配買取14箱分の査定を済ませてから小手指倉庫に向かい、今日積み込んだ57の宝箱をひとりで降ろし、本の種類ごとに積み上げきったのは夜9時を少し回っていました。

     

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    ※旧県立浦和図書館の舞台裏写真は諸事情により掲載することが出来ませんが、埼玉県立図書館さんのブログに引越日記 (←クリックorタップ)がアップされていますのでぜひご覧ください。

     

    【2月19日金曜日】2日目

    今日は朝9時からスタート。昨日のメンバーの他に、Sさんのスタッフがもう1人加わりました。4人で連携し、地下1階にある歴史・宗教書籍・資料類の入ったダンボール箱を搬出します。

    昨日は3階・2階から1階に降ろす作業でしたが、今日は上に運び上げる作業。脚力も心肺機能も鍛えられて一石二鳥です。当店の所沢の事務所は1階が書庫、2階が作業場という作りのため毎日  本を両手に持って階段を昇り降りしており、慣れているつもりですがそれでも息があがります。

     

    10時半までにそれぞれの車を満載にして一旦各々の倉庫へ運び、荷台を空にして再び図書館に戻りました。2往復で130箱ほどを搬出し、ゴールが見えてきたところで本日は終了。太ももが良い感じに張っているのがわかります。

     

    まだ陽のあるうちに当店倉庫に本を運び込むことができ、多少心に余裕が出てきたため箱の中を開け、どんな書籍があるか簡単にチェックしました。

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    大日本仏教全書

     

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    大正・戦前の朝日年鑑

     

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    新訂増補 故実叢書

     

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    金沢文庫資料全書

     

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    中東・北アフリカ年鑑

     

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    国学者伝記集成

     

    普段の出張買取ではなかなかお目にかかれないような書籍・資料も含まれており、連日の疲労も吹き飛んでしまいそうです。

     

    【2月24日水曜日】3日目

    3 日目も朝9時に集合。中4日も間隔があいたので休養充分です。地下1階に残されている本を4人でリレー方式で運び上げ地下書庫をきれいにしました。

     

    考えてみれば地下から重力に反して大量の本を運び上げるという作業は今までの買取の中で経験になかったことです。階段も狭くかなり難儀なことでした。

     

    続いて2階にある新聞縮刷版を運び出し、昼休みを挟んだ後、午後1時半にすべての本の搬出が完了。

    非常にヘビーな買取でしたが、全員ケガなく労災事故なしで終えることが出来て安心しました。

     

    図書館の職員の方に搬出完了の報告と、館内名札を返却。

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    図書館の職員の方からは「本当に早かったですねー。さすがプロの古書店さん達は手際が良いですね!」とお褒めの言葉をいただき、そのまま素直に受け取らせて頂きニッコリ。

    この歳になると見てくれの良さを褒められるよりも、仕事ぶりを褒められる方が嬉しいものです(見てくれの良さを褒められた経験など記憶にはありませんが)。

     

    3日間で運び出したのは当店分でハイエース4台分、Sさんの分担分を含めるとその倍の数になります。今回の買取は本の量の問題よりも搬出距離が長いことが障害になり非常にハードなものでした。当店の過去の買取事例の中でも3本の指に入る難易度です。

     

    それでも予想以上に早く完了できたのは、図書館の皆さんのご配慮が厚く、また当店もSさんも日頃から大量の本を買取ることに慣れていたということが大きな要因でしょう。

     

    振り返ってみるともっと効率的に出来たかな?という点もありますが、今後の大量買取に活かせる良い経験になったと思います。

     

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    所沢の倉庫に戻り、本を車から降ろし種類ごとに積み上げます。

     

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    こうして倉庫に並べてみると自分が古本屋なのか物流業なのかわからなくなりそうです。この写真は今回引き上げた半分の量で、残りの分は週末に仕分け済みです。「もうフォークリフトを買ってしまったほうが良いのではないか」という衝動に駆られます。

     

    箱の中が大変気になりますが、夜も遅くなり雪の気配を感じたため後ろ髪をひかれる思いで本日の作業は完了。

    でもやっぱり気になるので一番上の箱だけちょっと開けてみました。

     

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    大日本史料。

    全部揃っていたらかなりのお宝ですが、そこまでは期待しすぎでしょうか。

    明日以降のお楽しみということで帰宅し、晩酌をして温かいお風呂に入ることにします。

     

    長文にお付き合い頂き有難うございました。

     

     

    【旧埼玉県立浦和図書館 除籍図書を買取】

    ここまで。