2018-01-19
「松尾堂さんではクラシックCDの出張買取や引取はされていますか？」
というお問い合わせを電話で頂きました。
「はい、クラシックCDは大歓迎ですよ」
「実は相当な数がありまして・・・かなり多いんですよ」
何だか少し言いにくそうな印象で、ちょっと興味が湧いてきます。
「当店は多ければ多いほど嬉しいです。どれくらいの枚数ですか？」
「それが家の中がCDだらけで、はっきりとした数がわからないのです。あと、音楽の専門書も扱っていますか？」
「はい、うちは古本屋ですので、本ももちろん喜んで買い取りさせて頂きますよ ^^」
「あ、そうでしたね、それではぜひお願いしたいのですが・・・」
と打診があったのが昨年の9月。CDの持ち主は長年音楽業界で活躍されていた方。ご高齢のため施設ご入居が決まり、その手続を担当していた介護大手企業の介護福祉士さんが一切の代理を任されて当店にお電話を頂いたそうです。その後、行政側の手続きなどの調整を経て最初にご依頼人(持ち主）宅のマンションに訪問したのが昨年12月27日の夕方でした。
「かなりの量ってどれぐらいだろう？個人のお宅だから数千枚がいいところかなぁ。もし1万枚もあったらうれしいけど・・・」
と行きの車の中で助手をお願いした妻と話しながら現地に向かいました。マンションのお部屋に到着するとご依頼人の奥様と息子さんの他に、お電話を頂いた介護福祉士さんと市役所の福祉担当の方2名がいらっしゃいました。
初対面でしたので一通り自己紹介をした後、早速CDや本を拝見、と行きたいところですが、3LDKの間取りのうち２Lの部分にCD・DVD・レコード・本・雑誌や、お仕事で使用された資料が天井まで積まれており、奥に進むことができません。当然このままでは査定することができませんから全て当店の事務所・倉庫に持ち帰って査定することになりました。
介護福祉士さんからは
「もしご商売にならないのでしたら、遠慮なくお断りになって頂いてもいいんですよ」
というお言葉を頂きました。
市役所の方からは
「処分費用はかかってしまいそうですか？」
と心配そうに質問されました。
当店の出張買取では、お値段にならず逆に処分費用を請求するということはありません。そのあたりをご説明した上で
「これらのCDや本は、古本屋の商売になるとか ならないとかそういうレベルのものではありません。かなりのコレクションです。そのあたりはどうぞご安心下さい」
と申し上げました。この時点ではどれぐらいの数量があるか見当がつきませんでしたので、推定見積金額をかなり幅をもたせてお伝えしました。
年をまたいで数日置きに4日間、ハイエース満載で5往復。もちろんご家族の方や他の関係者の方々にお手伝い頂くようなことはなく、全て松尾堂スタッフのみでの作業です。運び出してみると予想を上回る数量でした。
まずはクラシックCDと歌劇(オペラ）DVDで約20,000枚。
このサイズのカゴ台車で10台分ありました。
本は音楽専門書など約1,200冊
クラシックレコードはLP盤で約1,800枚。
他にオーディオも引き受けました。
作業スペースが全くないほど大量の音楽関連グッズがあったため、手前から掘り出すように部屋の奥へ向かってアイテムをまとめ、運び出しました。結局押入れの中までCDが保管されていて予想をはるかに上回る量になりました。
「この部屋の壁と床を見るのは20年前にここへ引っ越してきて以来かしらねぇ」
と奥様も嬉しそう^^
査定は大晦日と元日以外は休み返上で行い、はじき出した買取金額を関係者皆様にお伝えすると例外なく
「こんなに高い金額になるんですか！？」
と絶句されていました。皆さん最初は無料でも引き受けてもらえるか心配されていたそうなので衝撃を受けたのでしょう。
CDの1/4はプロモーション用で買取金額はご提示できないものでしたが、他は廉価版など混ざっていない貴重なCDやDVDばかりで、数字を積み上げていくと当然の金額です。先日お伝えした推定金額範囲の上限も上回っていました。やはりその道のプロの持ち物はひと味もふた味も違います。あらためてそう実感した買取になりました。
関係した皆様からは買取金額だけではなく、
「連日大変な作業でしたね、本当にありがとうございました」
と感謝のお言葉を頂きました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・朝霞市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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