2016-08-14
当店のホームページに掲載している電話番号にお電話頂くと、自動的に私の携帯へ転送されるように設定してあります。出張買取や古本屋の集まる市場・古書交換会などに参加するため外出していることが多くこのような形にしています。
1週間ほど前、私の携帯へ見覚えのない番号から着信がありました。
「出張買取のご依頼かな?」
と期待半分で出てみると
「◯◯大学の◯◯と申します!」
と非常に丁寧な第一声。
「おお!?大学関係の方からの買取依頼か!!」
と期待に胸が高まります。
大学関係の方からは専門性が高い本が大量に出ることが多いので、もしそうであれば本当にありがたいことです。
「卒業論文で古本屋さんについて調べており、出張買取をされているお店のホームページを見てお電話させて頂きました。いくつか質問してもよろしいでしょうか?」
内心ガックリしましたが、同時に私自身も学生時代に卒業論文の資料集めで苦労した経験を思い出し快く了承いたしました。
古本の出張買取は何月が忙しいのか、暇なときはいつなのか、それぞれの月にどれくらいの依頼をこなすのか、ひまなときには何をしているのか、などと次々に質問が飛び出し、それについて正直に回答します。
一瞬、「同業者の探り?」などと勘ぐった瞬間もありましたが、査定方法や粗利、売上高などは一切質問されなかったのでそんなことはなさそうです。
すべての質問に回答し終わった後、今度はこちらから質問させてもらいました。
「なぜ古本屋について卒業論文を書こうと思ったんですか?」
環境省ではなく、経済産業省版のレッドデータブックがあったら確実に掲載されていそうな古本屋という職業を、未来のある学生さんが卒論のテーマに取り上げるのか不思議でしょうがなかったのです。
「実は物流システムが専攻なんです。例えば古本屋さんなど商売をされている方のオフシーズンにその車両を活用することによって物流全体を最適化できるのではないかを論文にまとめようと思っています。」
おおおーー、納得!今までの質問の意図がはっきりわかりました。
「それ、おもしろい発想ですね!」と本当に感心してしまいました。
産業版のカーシェアリング、といったところでしょうか。
当店の例で言うと、実際は買取が少ない時期も古本屋が集まる古書交換会に出品したり落札したりで年がら年中車両を酷使していますので最適化に貢献できそうにはありません。
それでもそういう視点で考えたことがなかったのでまさに 目からうろこ、でした。
それから「やはり世間様から見れば古本屋はヒマそうなイメージが強い商売の代表格なんだろうな」と再認識しました ^^;
「たくさん質問に答えて頂き本当にありがとうございました。」
「卒論、がんばってくださいね!」
と、電話を切る直前
「あ、本を整理される際は松尾堂をよろしくお願いします、と先生やゼミの皆さんにもよろしくお伝え下さい!」
と営業をかけると電話の向こうで クスッと笑い声がし
「はい、わかりました!ありがとうございました!」
との言質を頂きました。
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