2016-12-12
「昨日お願いした三芳町の◯◯です。昨日の今日で悪いんだけど、これから息子の部屋の本を片づけてもらえる？」
昨日の書店カバーと本体がテープ固定されていた買取現場のご依頼人からです。
「夕方遅くなら伺えますよ」
と返事すると
「それでもいいから来てくれないかなー」
とのこと。再びご依頼人宅に到着したときにはだいぶ日が傾いていました。
昨日片付けた2階書斎の隣の部屋に案内されます。
初めてお会いするご依頼人の息子さんとご挨拶し、どの部分を片付けるかお話を聞くと、この部屋にある本全てということ。
息子さんは10年前に独り立ちされ、たまたま今日は実家にお戻りになったそうです。私が到着する前にお父様が手当たり次第にダンボール箱や紙袋に本を詰め込んでしまわれていて、それが部屋中に広がっておりカオス状態。
本はコミックとライトノベルがほとんどのようですが、お父様同様に書店カバーがかけられているため、ぱっと見ただけではタイトルが分かりません。少々途方にくれてしまいましたが、手元にある紙袋の本を手にとって見ると、ジョジョの奇妙な冒険が何冊かまとまっています。
息子さんの話では全巻あるはずということなので（なんとなく直感でありそうな気もしたので）、
「そういうことでしたらお引き受けしましょう」
ということになりました。
とは言え部屋中、おまけに押入れの中までいっぱいのカバーがかかった本をどうやって査定したものかと思案していると、息子さんは
「今日家に帰らなくてはならないので、ざっとで良いですよ」
とのお言葉。
そういうことならばと、ジョジョや目にとまったコミックのタイトルから類推して査定額をお伝えすると
「ああ、全然OKですよ」
とかなり良い印象でお返事を頂きました。
部屋の入口から片付けはじめ、動線を確保します。とにかくコミックやライトノベルをどんどん箱詰めして搬出。声優CDやゲームソフトも持っていって欲しいということなのでひたすら2階から車へ運び出し。
何とか車に載せきった頃にはあたりは真っ暗でした。
さっぱりした部屋を見てお父様が
「おおー きれいになったなぁー」
と関心されています。
「片付け屋さんを呼んだらおそらく5万円以上は請求されてましたよ。それなのにお金まで支払っちゃうなんて・・・。この埋め合わせにまた良い本を買取らせてくださいね」
と冗談半分にお願いしました。
追記
翌朝、事務所倉庫で仕分けたところ『ジョジョの奇妙な冒険』『ストーンオーシャン』は揃っていました。想定していた通り、実家を出られた10年前から発行されたコミックはないため新し目のコミックは不揃いでしたが、古いコミックはジョジョ以外も全巻揃いでした。
書店カバーを外すのが大変でしたが、これがあったおかげで本の状態は良好でした。
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