2016-10-22
「松尾堂さんの新聞記事を読みました。私のコレクションを出張買取してほしいので来て頂けますか?」
という趣旨のメールをホームページ経由で頂きました。
先日読売新聞に掲載されて以来、出張買取依頼やお問合せ、激励、本の寄付のお申し出などたくさん頂いております。大変ありがたいなと思うのと同時に新聞という媒体の影響力に改めて驚いております。
メールには買取を希望されるアイテムがリストアップしてあります。
感想は「す、すごい!そしてなんてタイムリーなんだ!」でした。
すぐにご依頼人に電話をし、出張買取の予約を頂きました。
事前の打ち合わせ通りご依頼人宅の駐車スペースに車を停めさせて頂き、車から降りて買取の準備をしているとご依頼人が出迎えてくれました。そのまま玄関に案内されるとすでにアイテムが並べられています。
ノーベル文学賞を受賞したばかりのボブ・ディランCD50枚
レアな『定本はっぴいえんど』『定本ジャックス』など音楽関連書籍から、山止たつひこ名義の『こち亀』、ビックコミックゴールドを創刊号から終刊号まで全号揃いなどご依頼人のこだわりを感じるコミックが並んでいます。
これだけでもすごいのですが、2階に上がると廊下にも様々なお宝が陳列されています。
はちみつぱい・ムーンライダーズのCDボックスや
音楽関連図書が山積みされています。
「どうしてコレクションを整理されるんですか?」
「もう歳だからねぇー。自分以外に興味のある人はいないし、死んじゃった後で家族が困るでしょ。」
ご依頼人は60歳代。お元気そうですし、まだまだ終活を考える年代でもないように感じます。
「大事に集めたんだけど、最近執着心がなくなってきたんですよ。整理したいなぁと思っていたんですが、これだけの量を自分ひとりで処分するのは大変でしょ、そんなときにあの記事を読んでホームページを拝見し松尾堂さんに来てもらおうと思ったんです」
今までご依頼のあったコレクターの皆さんの手放す理由は引越し・リフォーム・家族の強い要望など様々でしたが、この「執着心が急になくなる」という理由も何度か聞いたことがあります。
廊下の査定が終わると今度は2階の書斎。こちらには天井まである作り付けの本棚が4棹あり、本やCDが奥と手前の2列に並べられています。実質8棹分。
頂いたメールのリストの最後には「ミステリー200冊その他もろもろ」と記載されていましたが、「もろもろ」の部分だけで2000冊ぐらいあります ^^;
「この辺は大したことはないと思うので持っていってくれると助かります」
などとおっしゃるご依頼人ですが
CDが並んでいる棚を見ると
あがた森魚のCDや
友部正人、細野晴臣、頭脳警察、ジャックス、早川義夫などのCDが山盛り。
本は30年ほど前から最近の新刊に近い小説がほとんどですが、中には
植草甚一、和田誠、小林信彦、中原弓彦名義の書籍があり「さすが」と唸らされます。
搬出の際に、ご依頼人が本棚から本を取り出し、別れを惜しむようにしげしげと眺めてから私に手渡してくれます。
「この森博嗣の新書も全て初版で揃えているんですよ」
「え?じゃあひょっとしてこの京極夏彦の新書も初版ですか?」
「はい。京極だけでなく綾辻行人も初版で全て揃えています。」
一見何でもないような本にまでこだわりがありました。さすがコレクター。
内容も予想以上でしたが、数量が想定外でうれしい誤算でした。軽バンでなくハイエースで来て良かったです。
「いつかホームページの買取実績に載せてくれますか?」
積み込み終わった車内の様子を写真に撮っている私に笑顔で尋ねるご依頼人。
「もちろんですよ!こんなに良い内容の出張買取ですから必ず載せます!」
というわけで早速掲載させて頂きました ^^
長い期間をかけて収集されたコレクションアイテムの出張買取は松尾堂へご相談下さい。
特定のジャンルにこだわったコレクションは拝見するだけでも楽しく、コレクターの方にお話を伺うだけでも新しい発見がありワクワクします。
松尾堂では本・漫画・雑誌に限らずファングッズ・フィギュア・鉄道関連グッズ・懐かしおもちゃなど様々な買取のご要望に対応させて頂きます。
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