2016-09-08
「父の蔵書を整理したいのですが出張買取に来て頂けますか?」
「どんな本がどれくらいの量ありますか?」
「政治経済の本が100冊、将棋の本が100冊、児童書が100冊、登山の本が100冊・・・」
出張買取のご依頼の電話を受けるときには必ず本の内容と量をお伺いします。ご回答の仕方はそれぞれですが、ここまでしっかりとしたお返事が帰ってくるのは珍しいことです。
ご自分の本であれば何がどれくらいあるかは見当がつくのでしょうが、たとえ身内であっても自分以外の人の蔵書の内容まで詳しく説明できる方はまれです。
余程本に慣れ親しんでいる方なのだろうな、と想像しながら指定された場所に伺いました。
ご依頼人のお父様の部屋に通されるとたくさんの本が並べられています。
事情があってこの部屋を急いでリフォームする必要があり、蔵書を整理しなくてはならないそうです。
「父がこんなものを用意していますので参考になれば・・・」
とご依頼人から手渡された5枚の上質紙を拝見します。
社会科学系の古書の蔵書目録でした。
タイトル・著者名・出版社名だけではなく、装丁の状態や発行時の定価、一言メモなども書き添えられています。個人の方でここまでしっかりとした目録を作成される方はそれほど多くはないでしょう。かなり蔵書に対して愛着を持たれていることが伺えます。
ご依頼人のお父様は政治経済学の研究者から教育者になられた方で、社会科学系の古書は主に大学院時代に研究されていたものだそうです。
ご依頼人も研究者でかなりの蔵書をお持ちになっているそうです。電話でのご説明が的確だった理由が分かりました。
当店にご相談頂くまでに何件か出張買取を断られてしまいお困りになっていたご依頼人。本の整理をしている途中で腰を痛めてしまわれたそうです。
お父様の蔵書を全て搬出し、綺麗に片付け終わると何度も感謝のお言葉を頂きました。
リフォームや引越しに伴う大量の本の整理にお困りの方は松尾堂へご相談下さい。荷造り・箱詰め・運び出しは一切不要、本棚にある状態から当店が搬出します。
皆様やご家族の蔵書は大切に扱い、欲しい方の手に渡すことが出来るよう最大限努力します。
大量の古本出張買取は松尾堂をご利用下さい。
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