2016-03-26
2日前にお電話で出張買取の申込みを頂きました。どんな本がどのくらいの量があるかをお尋ねすると
「百科事典と20年以上前の文庫の小説があるんだけどね」
とのお返事。
「正直なところその内容だけではお伺いするのが難しいので他に何かお売り頂けるものはないですか?」と重ねて尋ねると
「かつらの本が何冊かあるよ」とのこと。
以下数行、私の頭のなかで思い巡らせた内容。
「カツラ?? TVでよくCMが流れているあの男性用カツラの資料か何かだろうか?そんな資料があるなら珍しいな。ちょっと見てみたい」
「それとも樹木の桂の専門的な本のことだろうか?これも珍しいけど頭のカツラの方だといいな」
と勝手なことを考えながらお電話の主に
「それは少々面白そうですね。拝見させて下さい」
と買取のご予約を頂きました。
本日、実際お伺いしてみてみると、TVCMでよくみるヤツでもなく、樹木でもなく、日本結髪のカツラの本でした。
良い意味で期待を裏切る結果となり、お伺いして良かったです。
一部カラー写真が掲載されていて、わかりやすくまとめられています。
(木村雄之助著『かつら』全3巻のうち第1巻より)
(『和紙人形日本結髪278種』廣瀬辰五郎著 主婦と生活社 より)
ご依頼人は
「たいした価値が無いならお金なんていいから持って行って。欲しい人がいれば役に立ててもらえばいいから。」とおっしゃっていたのですが
「いやいや、こちらは欲しい方が必ずいますからお支払いいたしますよ。」
と買取の伝票を切らせて頂きました。
松尾堂ではかつら、着物・和服・帯などの和装関連の珍しい本を、積極的に買取りしております。
ぜひご利用下さい。