2016-10-09
思い込みや先入観という言葉にはどちらかと言えばネガティブな使用のされ方が多いと思います。なるべく色眼鏡で見ずに物事の本質を判断しよう、と心がけているつもりでも単なる思い込みから誤った捉え方をしてしまうことがあります。今回の出張買取ではまさにその思い込みが災いしました。
数日前に男性のご依頼人からお電話で出張買取のご予約を頂き、指定の住所へ伺いました。スマートフォンのスケジュールアプリから連動しているGoogleマップをナビとして使用していますが、着いたところは電話で聞いていた建物名とは全く異なります。
おかしいな、と思いご依頼人に電話。
「そこではなく近くの大きな駐車場左手のアパートです」
と教えて頂き、その駐車場と思われる場所へ移動。左手の建物をみると微妙に建物名が異なるように感じましたが
「電話なので建物名をうまく聞き取れなかったのだろう」
と思い込みその建物のご指定の部屋まで移動。事前に表札は出していないと聞いていた通り、こちらのお部屋には表札にお名前はありません。
ここだここだ、と呼び鈴を鳴らしました。
玄関から顔を出されたのは部屋着姿の女性。
「うちは△△ですけど。。。」
「・・・。あ、申し訳ございません、間違えました。失礼いたしました」
と平謝りで退散。大変失礼いたしました。
なかなかゴールにたどり着けません。
もう一度ご依頼人に電話すると、もう少し離れた違う駐車場のことだったらしく3度目の正直でようやく目的地に到着。
ご依頼人の話ではGoogle マップではなぜかうまく表示されず、宅配のドライバーさんから同じような問い合わせの電話がしょっちゅうかかってくるようで慣れっこになっているということでした。
試しにiPhoneのデフォルトマップで検索すると正確に表示されます。何年か前にこのマップを使用したときにはGoogleマップと比較してかなりいい加減なものだったのでそれ以来使用していませんでした。
iPhoneのマップが使えないというのは思い込みだったようです。
玄関口に用意されている本の査定に取りかかります。
『セレスティアルクローズ』『テンプリズム』『桃色メロイック』が既刊揃いで漫画のセット価格として査定、ビジネス書やバラの漫画は個別に評価し、100冊以上あったライトノベルもまとめて引き受けました。
お仕事で地元の広島に引越しされるというご依頼人。そのために蔵書を少しでも減らそうと出張買取のご依頼をされたそうです。
「今年はカープで盛り上がっていますね、地元に戻られる頃には日本シリーズで大騒ぎなんじゃないですか?」
広島のご出身なら大喜びかと思いきや、ご依頼人はそれほどでもない表情。
「うーん、私はプロ野球よりはサンフレッチェのサポーターなので・・・」
広島の方ならみんなカープファン、というのは思い込み。
結局最後まで思い込みに振り回された出張買取になってしまいました。
引越しに伴う大量の本の整理にお困りの方は松尾堂へご相談下さい。荷造り・箱詰め・運び出しは一切不要、本棚にある状態から当店が搬出します。
皆様やご家族の蔵書は大切に扱い、欲しい方の手に渡すことが出来るよう最大限努力します。
大量の古本出張買取は松尾堂をご利用下さい。
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