2017-05-30
「5月30日しか時間が取れないのですが、出張買取に来てもらえますか?」
若い男性の声の方からお電話を頂きました。内容はこの2年以内に購入した新刊コミックを100冊というもの。
指定された建物に到着すると、寮や宿舎として使われている建物のようで、平日の昼間にもかかわらず大勢の20代男性が忙しそうに廊下や自室を出たり入ったりしています。
ご依頼人の部屋の前に到着すると扉は開けっ放しになっていて、奥にいた男性が私の姿に気が付き声をかけてくれました。
「この棚と床の上に置いてある箱に入った漫画や本を全部買い取って下さい」
「皆さん随分お忙しそうですが引越ですか?」
「はい、みんな明日引越しです。引っ越し直前なのに今日も夜勤明けなんですよ・・・」
どうやらこの建物は研修医の方たちの寮のようで、研修が終了し晴れてそれぞれの勤務先に旅立つ準備の真っ最中のようです。
電話で「この2年以内に購入した・・・」とおっしゃったのは、研修医としてここに滞在されていた際に買い集めた漫画なのでしょう。
と言っても、実際はかなり量が増えていて400冊ほど。事前のお話しより多いのもうれしいですが、どの本も新品同様の美本でありがたい限りです。
箱の中を覗き込んで査定していると、忙しそうに荷造りされていたご依頼人から
「あのー、CDも買取ってもらえますか?」と打診されました。
部屋の隅には、CD専門店にあるようなタワー型の回転式CDラックが置いてあり、ほとんど隙間なくCDが収納されています。
ラックをゆっくりと回転させながら上から下まで舐め回すように拝見。
「これ、めちゃめちゃ良いじゃないですか。集めるのに相当お金がかかりましたよね?」
「ええ、中古でしか手に入らないもの以外は全て新品で購入しましたから・・・」
CDのジャンルは洋の東西を問わず、時代も様々。
クラシック、ジャズ、プログレッシヴ・ロック、オールディーズ、マキシマムザホルモン、岡崎体育、クロマニヨンズ、チェッカーズ、映画サントラ、ゲームミュージックなどなど、とにかく範囲が広い広い。
かなりマニアックなものも多く、思い切った買取代金をお支払いいたしました。
私がお譲り頂いた本やCDの運び出しを行っている間も休むことなく荷造りを続けているご依頼人。
搬出完了の報告をすると、引越し作業の手を止めて
「今日来て頂いて本当に助かりました。ありがとうございました!」
とお礼の言葉を頂きました。
【おまけ】
査定中とても気になっていたCDがありました。
タイトルは『インドカレー屋のBGMデラックス』。
ジャケットを見るとところどころ小ネタが散りばめられています。
当店事務所に持ち帰り試聴してみました。スピーカーから流れる音楽を聞き、作業をしていた当店スタッフ達が
「ああ、確かにインドカレー屋さんでかかってそうですよね」
「私、カレー苦手なのに思い出しちゃいます」
などと感想を述べています。
帯を見ると「なんとなく一緒に歌える空耳日本語歌詞を全曲分収録!」とあるので、どれどれ、と歌詞カードを見てみることに。
CDに合わせて空耳日本語歌詞を歌ってみると
「もー、やめて、下さい、仕事がはかどりません! 爆」
と怒られてしまいました ^^;
引越し前、引越し後の出張買取・整理は松尾堂へご相談下さい。
引越し・リフォーム・断捨離・終活・施設ご入居・ご遺品整理に伴う大量の古本出張買取の実績があります。
特定のジャンルに偏らず、昨日発売の新刊書籍から江戸時代の浮世絵まで幅広く対応させて頂きます。
他店様に断られてしまった場合でも当店ならお受け出来るかもしれません。
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