2016-11-10
引越しを控えた方から出張買取のご依頼を受けました。
電話で内容をお聞きすると
「せっかく来て頂いて買取って頂けるようなものがないと申し訳ないのですが・・・」
とかなり謙虚なご様子。
「文学全集や子どもが読んだ本などがあります」
というお言葉だけから判断すると買取りできそうなものはないかな・・・と考えてしまいそうですが、お話の感じから何となく良いものがありそうな気がしてご依頼をお受けしました。
ご依頼人宅に到着すると、玄関には百科事典類が平積みになっています。
百科事典は欲しい方がいないため買取の対象外です。勘がはずれたかな・・・と内心思っていると
「奥にもまだあります」
とダイニングに案内されました。
こちらには大量の児童書が並べてありました。
「私が小学校の頃に図書館や学級文庫に並べられていた本ばかりですよ。お子さんは私と同年代ではないですか?」
「はい、そうです。懐かしいんじゃないですか?」
「そうですね、読んだ記憶がある本が多いです。でも読み物系の児童書よりはあちらの大判の絵本の方がいいですね」
児童書の山の向こうには大判の絵本が積まれています。
![01caee3499632cbe5868b2b8cc6202039ff6c301f5](https://i1.wp.com/matsuodou.jp/wp-content/uploads/2016/11/01caee3499632cbe5868b2b8cc6202039ff6c301f5.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
「え、そうなんですか?絵本はあまり人気がないと思ってかなりの量を捨ててしまったんですよ。」
「それはもったいないですねー」
「ちょっと待って下さい・・・」
とご依頼人が奥の部屋から紙袋に入った何かを持ってきました。
![01e4c15835f88f76e34c58b5ba7f9ce89ce0052ae9](https://i1.wp.com/matsuodou.jp/wp-content/uploads/2016/11/01e4c15835f88f76e34c58b5ba7f9ce89ce0052ae9.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
100万回生きたねこやスーホの白い馬、はらぺこあおむし、いないいないばあ など超定番の人気絵本です。しかもピカピカの新品に近い状態。
「お子さんがお読みになったものではないですよね、どうされたんですか?」
「いい本ばかりなので知り合いの子どもたちにあげようと思って新刊書店で購入したものです」
ご依頼人は以前、子どもたちに本を配布するお仕事をされていたとのことでその名残りで今も身近なお子さんに本をあげることがあるそうです。
ご依頼人のお子さんが読んだ児童書も絵本も、読んだ形跡はあるのにとても状態が良いものばかり。小さなお子さんが何度も読んだ本はどうしてもボロボロになりがちですが経年を考えると奇跡的なコンディションです。
「ずいぶんときれいな本が多いですね」
「幼い頃から子どもたちには本は大切に扱うようにとしつけてきましたからそのせいかもしれませんね」
お電話でご説明のあった文学全集はほるぷ出版のもの。有名作家の代表作を集めた文学全集は需要が低いものばかりですが、こちらは少々例外。古典編まですべて揃っているのは初めて見ます。
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![01ff3a788126a3e6d2481847a9689fcf65862f75d8](https://i0.wp.com/matsuodou.jp/wp-content/uploads/2016/11/01ff3a788126a3e6d2481847a9689fcf65862f75d8.jpg?resize=768%2C1024&ssl=1)
他にも作品社の『日本の名随筆』なども揃いでお譲り頂きました。
お引越し前とのことでしたので、百科事典類は無料でお引き取りしました。
「引越し前に全部キレイして頂いてありがとうございました」
「こちらこそ良い本が多くて来て良かったです」
「本がいっぺんになくなってしまうと寂しいですが、そう言って頂けるとうれしいです。転居した後もまたよろしくお願いします。」
とお礼の言葉を頂きました。
※追記
タイトル画像の『100万回生きたねこ』は特に私が好きな絵本なのでピックアップしました^^
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引越しに伴う大量の本の整理にお困りの方は松尾堂へご相談下さい。荷造り・箱詰め・運び出しは一切不要、本棚にある状態から当店が搬出します。
皆様やご家族の蔵書は大切に扱い、欲しい方の手に渡すことが出来るよう最大限努力します。
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