2016-10-28
長年本棚に置きっぱなしにしてある本を出張買取して欲しい、というご依頼を受け訪問しました。
2階洋室の壁3面に本棚があり、目線の高さあたりの棚に本が並べてあります。
まだ取っておきたい本は別の場所に移動させてあるそうで、残されているこれらの本が出張買取の対象です。
ご依頼人は高校で長年英語の教師をされていたそうで英語の辞書や英語教材が多く並んでいます。
その後外国人に日本語を教える先生もされていたことから日本語教育に関する専門書も並んでいます。
「こういう本は売れるんですかね?」
「これはまだ需要があります。欲しい人はすぐに見つかると思いますよ」
「じゃあこっちの本はどうでしょう?」
「この本はすでに新しい版がいくつもでていますのでなかなか難しいと思います」
などと査定の途中に質問を受けます。
「すみません、この本はまだちょっと未練があるので査定対象から外して下さい」
「あ、それももうちょっと取っておきたいです。」
と本棚から数冊抜き取って手元に置かれます。
「妻に、どうしてこんなに残したのよ! と怒られそうです」
と苦笑いされるご依頼人。必要な分は最初に取っておいたつもりでも本の話をしている内に惜しくなってしまったのでしょう。
お嬢さんたちのコミック200冊もついでに買取ってもらいたいとお願いされていたらしく、こちらも査定。伝票は別々に作成しておきました。
本の搬出作業を進めながらいろいろとお話を伺いました。
「その本はこれこれこういう時に使った本です」
「こういう授業をする際にこれらの本は使いました」
などと蔵書に関してこれまでご依頼人がどのような仕事をされてきたかが中心でしたが、いろいろと話し込んでいる内にご依頼人は私の出身大学の同じ学部の大先輩であることが判明。さらに私が以前勤めていた会社とも縁が深かったこともわかりました。共通の話題が見つかりますます話に花が咲きます。
搬出が完了すると、ご依頼人が別に残した蔵書を拝見しました。今度は奥様もお話に加わります。
書斎の壁一面にびっしりと並べられた本は本日買取りした本よりも数段良いものが並んでいます。
「これらの本はどうですか?」
「めちゃめちゃいいですよ、このジャンルはとても人気がありますし、こっちの棚の本もニーズがありますよ、あっちの棚の本も面白いところじゃないですか!」
などと感想を申し上げるとご依頼人は嬉しそうに頷かれます。
「こんなにあってもしょうがないんだから、どんどん整理してほしいんですけどねぇ」
奥様は半分困り顔です。
「私があの世に行ったら蔵書は松尾堂さんにまかせます。その時はよろしくお願いします。」
ニコニコ顔でおっしゃるご依頼人。
「はい、おまかせください!」
と言うのもおかしな感じがしたので何と答えて良いかわからず困ってしまいました。
松尾堂では皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
所沢市・狭山市・入間市・三芳町・川越市・新座市・東大和市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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