2016-09-04
古本の出張買取に伺った際、同時に本以外のものを買取させて頂くことも少なくありません。DVDやCDはもちろん、蔵書に関連した小物も一緒に整理したいというご依頼人も多く、そのような場合は喜んでお引き受けしております。
今回お呼び頂いたお宅はご依頼人のお父様の蔵書の整理(遺品整理)でお伺いしました。
お父様は書道の先生もされていたそうで、書道関連書籍や拓本などを買取りさせて頂きました。
「墨とか硯(すずり)は買取されていますか?」
ご依頼人に質問されて
「ちょっと拝見させて頂けますか?」
と申し上げると、1階リビングに案内され、フローリングの上には大量の書道道具が山積みにされています。
一番高く積まれている箱を開けてみると ひと目で中国の唐墨とわかりましたので
「結構なものですね、大丈夫ですよ、買取りさせて頂きます」
とじっくりと見せていただくことにしました。
箱を開けるたびにユニークな形の墨が現れ、ちょっとした興奮を覚えます。
拝見している最中にご依頼人が面白いエピソードをお話してくれました。
「何年も前ですが、実は父は “開運なんでも鑑定団” に鑑定依頼をしてもらったことがあるんです。そのときのものがあちらの硯です。」
指さされた先には巨大で何とも形容のし難い複雑な形状の3つの硯が置いてありました。硯というよりはまるで彫刻のようです。
「鑑定結果はどうでした?」
「スタジオの先生方は”これは見たことがない硯ですねぇ。珍しい!”というコメントで期待が高まったようです。本人評価額は◯百万円だったんですが、鑑定結果は◯十万円でした。」
「それでもすごい金額じゃないですか」
「番組的には盛り上がったんでしょうけれど、本人はものすごくガッカリしていたんですよ」
3つの硯は記念に取っておきたいとのことで、それ以外の硯を拝見いたしました。
先程凄いものを見せていただいた直後ですので少々インパクトが弱くなるのは仕方ないですが、それでも個性的なものばかり。
50cm以上もある巨大なタケノコ型の硯や
硯というよりは工芸品のようなものまで多種多様です。
もちろん、先程の鑑定団に出演した硯以外は、古墨も硯も全て買取りさせて頂きました。
これだけの古墨や硯、書道小物ですから査定金額はここ数ヶ月で最高の数字になりました。
「結構な金額になりましたねー。それに一気に家の中が片付いて助かりました」
とご依頼人もご満足いただけたようでした。
松尾堂では本以外の小物も合わせて出張買取しております。
所沢市・狭山市・入間市・三芳町・川越市・新座市・東大和市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要はありません。本棚・倉庫に収まっている状態でも大丈夫です。
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