2016-05-22
「少女コミック400冊と大衆演劇の雑誌のバックナンバー5~6年分を買取っていただきたいのですが来てもらえますか?」
というご依頼を受け訪問いたしました。
セキュリティの非常に高いマンションのため、入り口までご依頼人がお出迎え。指定の場所に車を停め一緒に世間話をしながらご依頼人宅まで台車を転がしていきます。
広いリビングルームの床にきれいに少女コミックや大衆演劇雑誌『演劇グラフ』のバックナンバーなどが並べられています。
ソファーでおくつろぎの旦那さんにもご挨拶し、早速査定にとりかかります。
お電話を受けたとき、正直なところ少女コミックよりも大衆演劇雑誌の方に関心がありました。
5~6年分というお話でしたが実際は10年分近くあります。この雑誌がこれだけまとまっているのは見たことがありません。
「ずいぶんきれいに保管してありましたね、もう手放していいんですか?」
「これは母のなんですよ。書店では置いていなくて劇場に行くたび買い集めていたようですよ」
「お母さんの許可は出ているんですか?」
「母に頼まれたんです。今はもう全然興味がなくなってしまったのでいらないみたいです。」
たしかにバックナンバーは3年ほど前で途切れています。
一般的に女性の方が気持ちの切り替えが早く、興味がなくなるとパッと処分してしまうことが多い傾向があるように感じます。モノを貯めこむのは年齢を問わず男性の方が圧倒的に多いです。
しかし大量の少女コミックはご依頼人の蔵書でこちらは未練たっぷりのご様子。
こちらの方は本当は手放したくないそうですが、旦那さんからのプレッシャーもあり泣く泣く手放すことに。
少女コミックで揃いでないものも多く、ちょっと苦しいところですがきれいな本が多かったので全てお値段をつけさせて頂きました。
リビングのテレビには埼玉西武ライオンズの中継が映しだされています。
査定が終わってケースに積みこみながら、旦那さんと最近ようやく調子が上向いてきたライオンズの話で盛り上がりました。
駐車許可証を返却する関係でご依頼人がゲートまでお見送り頂きました。
大切に扱わせて頂くことをお約束し、マンションの重厚なゲートから退出しました。