2016-10-23
当店の近くには航空自衛隊入間基地があり、官舎にお住まいの自衛官の方から出張買取のご依頼を頂くことも度々です。
自衛官の方の蔵書は特徴があり、『葉隠』『言志四録』といった精神修養的な本や国際情勢の本、航空関連の本をお持ちの方が多い傾向があります。航空自衛隊ということもあり、大空のサムライ坂井三郎に関する本もやはり多く見かけます。
皆さんよく勉強されているな、という印象です。
今回ご依頼いただいたのも自衛官の方から。
当日、予約の入っていた飯能への出張買取へ出発する直前にお電話をいただきました。
「今週末に引越しで本日中に本の出張買取をお願いしたいのですが、今日は無理でしょうか?」
「大丈夫ですよ、量はどれくらいですか?」
「そうですね・・・100箱でしょうか。」
「100箱!?」
「平日は勤務でどうしても今日中に整理する必要があるんですよ・・・」
飯能の買取が軽トラ1台分と聞いています。官舎がその帰り道ですので途中で立ち寄るにしても1回ではハイエースに積みきれません。
場合によっては2~3往復する必要がある可能性があります。
当店事務所がある岩岡町の倉庫に運び込むか、小手指の倉庫に仮置きするか頭の中でぐるぐる考えながら
「今日夜遅くまで時間がかかっても大丈夫ですか?」
「はい、今日中に運び出してくれるのであればありがたいです!」
「わかりました。それではお引き受けいたします!」
これまでの経験では自衛官の方の出張買取は良かった記憶しかありません。
覚悟を決めてお伺いすることに決めました。
飯能市での出張買取が予想よりも量が少なく済んだので荷台のスペースはかなり余裕があります。それでも1回ではキビシイ。
お電話で伺っていたご依頼人宅に到着し、早速本が置いてある場所へ案内して頂きます。
玄関脇の洋室に通されるとご依頼人が
「この本です」
と指をさされます。
押入収納の中段にジャンル・判型ごとにきれいに本が並べられていてタイトルが見やすいように背を上にしてあります。また、枕棚にもビシっと本が並べられていてこちらは背を正面にしてあります。何の本か一目瞭然で、ご依頼人の几帳面さとご配慮が感じられます。全部で300冊ほどでしょうか。
「他の本はどこですか?」
「えーと、これで全部です。」
「? 100箱じゃなかったでしたっけ?」
「いえいえ、8箱です。」
はい。8箱と100箱を聞き間違えていました ^^;
笑いながらご依頼人にその話をすると
「すみません、私の伝え方が悪くて・・・」
と頭を下げらますが、完全にこちらの聞き間違え。
ベタベタの笑い話になってしまいました。
少しホッとしたのと少し拍子抜けしたのと複雑な心境でしたが本の方は素晴らしく早速査定に取りかかります。
<TOEICを中心とした語学の本>
<気象に関する本>
<国際政治学の専門書や歴史、地政学関係>
<ビジネス書や自己啓発書>
<戦略論関係の本>
かなり専門的な本も多く含まれていて素晴らしい蔵書です。
査定額をお伝えすると
「おお!良かった。これで畳の入れ替え代が調達できます。」と笑顔のご依頼人。
「畳は経年劣化で退去者が負担する必要はないんじゃないですか?」
「はい、ここは官舎なので退去者が負担する決まりなんですよ・・・」
お引越しのお役に立てたようで良かったです。
引越しに伴う大量の本の整理にお困りの方は松尾堂へご相談下さい。荷造り・箱詰め・運び出しは一切不要、本棚にある状態から当店が搬出します。
皆様やご家族の蔵書は大切に扱い、欲しい方の手に渡すことが出来るよう最大限努力します。
大量の古本出張買取は松尾堂をご利用下さい。
出張買取の流れ (←クリックor タップ)
当店は地元の所沢市・狭山市・入間市を中心に関東一円 古本の出張買取を行っています。
十人十色とはいいますが、どんな本をお持ちになっているか、なぜ本を整理するのかも人それぞれ。
ご依頼を受けた現場へは毎回新鮮な気持ちでお伺いしています。
当店webサイトには 買取実績 というページがあり、松尾堂が日々行っている出張買取の 一部を紹介させて頂いております。
どのようなものを買取りしているのか
どのような感じで出張買取が行われているのか
どのような人物が出張買取におじゃまするのか
出来るかぎりイメージして頂きやすいように心がけています。
買取実績 (青文字をクリックまたはタップして頂くとご覧いただけます)
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