2017-03-03
今回は少々変わったご依頼を頂きました。
「室内で犬を2匹放し飼いにしているので、本を玄関先でお渡しし、持って帰って頂いた後査定して頂く、という条件でお願いできないでしょうか?」
とメール経由でのご連絡。すぐに「全く問題ありません」と折り返し、本日のご予約を頂きました。
簡単なメールでのやりとりだけでお受けしたので、どのような本があるのか全くわからない状況です。お約束の時間に玄関前に停車すると、異変を察知したのか室内からワンコの声が聞こえてきます。
玄関でご依頼人とご対面し、ダンボール箱10数箱に入った本を受け取りました。
「査定は1ヶ月先になってもいいですよ」
とにこやかにおっしゃるご依頼人。
「出来るかぎり早くお返事します!」
と宣言し一旦事務所に戻ります。
箱から本を取り出し、1点ずつ査定していくと・・・びっくり。1冊あたり千円単位で査定できるような良い本が結構ありました。
正直な話、ご依頼人宅で箱を上からチラッと覗き込んだときは古い展覧会図録や大判の美術書が全体の半分ぐらいあり、それほど高い査定になるとは思ってはいませんでした。
宇宙物理学の本や生命科学の本などの理工書があると思えば、健康・病気に関する本、中国の古典、昨年の芥川受賞作『コンビニ人間』など、単行本は査定額が高いものばかり。
新しい箱を開けるのが楽しくて楽しくてたまらないひとときでした。良い本が出てくる度に一人で歓声を上げていたので、隣の席で作業しているスタッフは苦笑しています ^^;
彼岸の時間
タブーの書
投影された宇宙
無限の本質
アーティストは境界線上で踊る
パラレルワールド
コンビニ人間
ラフ、安堵、ピース
光の医学
フィールド 響き合う生命・意識・宇宙
アリさんとキリギリス
野口体操
脳血管障害の鍼灸治療
生命形態の自然誌
海呼吸古代形象
僕は散歩と雑学が好きだった
これは恋ではない
などは高い査定になりました。
美術書はやはり厳しいものばかりでしたが
安田靫彦画集や砂澤ビッキ作品集あたりはしっかりと査定させて頂きました。
ご依頼人に査定結果を電話で報告すると
「え!? そんなになりましたか!」
と大変驚いていらっしゃいます。無理もありません。査定した私が驚いていたぐらいですから ^^
買取代金をお届けする時間を改めてお約束し、夕方に訪問。台帳に受け取りのご署名を頂きました。
「ご依頼人のご職業は何だろう?研究者には見えなかったし会社勤めの感じには見えなかったし・・・」という疑問を査定中ずっと感じていましたので率直にお伺いすると、芸術関係のお仕事をされているということでした。
あくまで宇宙物理学や生命科学は趣味の一環ということでしたが、
「これらの本を読むことでインスピレーションが湧いてくるのかもしれませんね」
と穏やかに笑っていらっしゃいました。
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