2017-04-04
「本が非常に多くて困っています。買取りに来てもらえないでしょうか？」
というお電話を、ある方のご紹介で前日頂きました。詳しくお話を聴くと数日以内に家の中を全てカラにする必要があり、単行本の新旧専門書や文庫本など判型まちまちで約4000冊、場所は鴻巣市の一戸建てという条件。
幸運なことに本日は蓮田市で行われる古書業者市場に参加する予定でしたので、足を延ばして立ち寄らせて頂くことにしました。
夕方ご指定の場所に伺うと玄関先でご依頼人とご対面。ご挨拶の後、早速本の状況を確認します。
玄関ホールには箱詰めされた本が人が通るのを阻むような形で積まれています。本は全てご依頼人が棚から降ろして箱詰めして頂いたようで、1階に約50箱、2階に50箱あるそうです。明日の朝には片付け屋さんが入るらしく、本日中に本を運び出す必要があります。
階段から2階廊下、2階書斎にもダンボール箱が積まれていて、間取りや家具の関係で2階はやや暗くなってきています。すでに電気はとめているそうなので、日のあるうちに2階の本を下に降ろさないと危険です。
上から覗き込むと箱によって入っているものは様々ですが、神秘主義から始まって神智学、ルドルフ・シュタイナーの人智学などの一連の専門書や精神世界の本、宗教関連書などニーズがありそうな本が入っているのがわかります。
明日こちらに来る片付け屋さんの事前見積では本や雑誌は全てなくなっていることが前提になっているということでしたので、お値段のつけられないものも全て当店が引き取る条件で査定額を提示しました。
ご依頼人に快諾いただき、すぐに積込み開始。とにかく暗くなるまでに2階の本は下に降ろす必要があります。玄関ホールと階段にある本から運び出し、動線を確保。その後2階の本を降ろし、最後に1階の本という順番でハイエースへなるべく隙間がないように積み込んでいきます。
とりあえず2階と玄関・階段まわりにあった本だけでこれだけの量。
箱の形がいろいろなのであまり無駄なスペースがあると積みきれない恐れがあります。
「こんなにたくさんのダンボール箱を集めるのは大変でしたでしょう？」
「ははは、大変でした。毎日スーパーを何軒も回って。本を入れるのに丁度よい箱ってそんなにはないもんですねぇ」
ダンボール箱集めから箱詰めまでかなりお手間をかけて頂いたおかげで、搬出自体は予想していたよりかなり楽な作業に。
天井まで詰めて後ろの方は少し余裕がありました。時間的には1時間ちょっとで完了。もちろん運び出しはご依頼人の手を借りておりません。無事日没までに運び出すことができました。
「いやぁ、本当に助かりました。これだけの本を一人でどうしようかと途方にくれていたところでした。本当にありがとうございました。」
と何度も御礼の言葉を頂きました。
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