2017-06-07
「映画関連の本を100冊ほど出張買取に来てくれませんか?」
とのご依頼を受け訪問しました。
玄関先でお若いご依頼人とご対面。非常に腰の低い、丁寧なお話しをされる方です。
「すみません、電話では100冊ちょっとというお話しでしたが、実際はその何倍もありそうです・・・」
と大変恐縮されています。
「うちは多いほうがありがたいので、逆に嬉しいぐらいですよ」
と社交辞令ではなく本心からご依頼人にお返事しました。
まずはガレージ奥のスチール物置にあるという本から拝見することにします。
2枚扉のスチール物置にはみかん箱より一回り以上大きなダンボール箱がギュウギュウに詰まっています。最初の1つを取り出すのに大変苦労しましたが、隙間があいたおかげで2つ目以降は比較的にスムーズに外に出すことができました。
箱の中は映画関連の専門書や比較的に新しい小説の単行本や文庫がきれいに納められています。
ご依頼人はプロの脚本家。仕事柄このような本がどんどん溜まってしまい、部屋に置ききれなくなって外の物置にしまい込むしかなかったようです。
主に映画の脚本を手がけていて、新しい小説が出ると片っ端から読み、目ぼしい作品を見つけると映画化の企画書を作成しご自身の仕事につなげるという作業を日夜行っているそうです。
さすがに映画の専門書には面白いものが多く、
争議あり―脚本家・荒井晴彦全映画論集
映画監督 深作欣二
花に嵐の映画もあるぞ
映画監督・田中登の世界
映画監督・舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~
遊撃の美学―映画監督中島貞夫
小さな旅『鬼平犯科帳』ゆかりの地を訪ねて
などは高評価となりました。
物置にあった本を拝見し終わると2階のご依頼人の自室に案内してもらいました。
こちらも本の山が連なっており、物置の本と同様に最近の小説がほとんどです。
査定しながら業界の話などを拝聴しました。
もともと私は芝居好きで、大学では西鶴・近松を専攻していました。歌舞伎やミュージカル、知人が主催している劇団の芝居などにも足繁く通いましたし、近頃はなかなか観る時間が減ってしまいましたが映画やTVドラマも大好きです。
ご依頼人がお話になる内容は大変興味深く、また、「脚本家になるにはどのようにすれば良いのか」など長年の疑問にもお答え頂き充実した時間になりました。
終わってみれば全部で1,000冊ほど。予想を上回る本の量と興味深いお話を聴け大変ありがたい古本の出張買取になりました。
「また本でいっぱいになってしまったら来て頂けますか?」
最後まで腰の低いご依頼人にお見送り頂き、事務所へ戻りました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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