2017-06-12
「野坂昭如や藤本義一などの初版本が結構あるんだけど、来てくれる?」
というご依頼を受け飯能市のご依頼人宅まで出張買取に伺いました。
車を敷地内に停めさせて頂き、庭から建物に近づくと1階の南側の部屋に本がたくさん並んでいるのが見えます。縁側からお邪魔し、まずはご依頼人とご挨拶がてら雑談が始まります。
「ホームページを見てうちにお電話いただいたんですか?」
「いえいえ、ちょっと前に新聞に載ったでしょ、あの記事を見ていつか来てもらおうと思っていたんですよ」
昨年10月の読売新聞埼玉県版に松尾堂の古本出張買取の活動が紹介されましたが、おかげさまでそれ以来このようなご依頼を時々頂くようになりました。
「あの記事を読んでね、古本の出張買取?ネットで古本を売る?そんなものでまともに食べていくのは大変だなぁって思ったんですよ。それでね、それじゃあ応援してあげなきゃなと思ってお呼びしたというわけです」
と、どこまで冗談なのか、はたまた全部本音なのかわからない理由を聞いて苦笑いするしかありません^^;
なにはともあれ温かい応援、ありがとうございます。家族が路頭に迷うことがないようがんばります^^
世間話などをしながらぼちぼちと査定を始めることにします。
私の右手の側には風俗・世相・民俗関連の古書が平積みになっています。
『見世物の歴史』『てきやの生活』『紙芝居昭和史』『興行師一代』『遊民の思想』など面白そうなタイトルの本がたくさん。
左手の手前には小説やエッセイの単行本が山積みです。
「全部初版ですよ」
というご説明を受けながらタイトルを確認すると、各作家ごとにわかりやすく並べておいて頂いているのがわかります。
野坂昭如、五木寛之、遠藤周作、大江健三郎、松永伍一、三島由紀夫、藤本義一、星新一、井上光晴、井上ひさし、吉行淳之介など、ジャンルは様々ですがコンディションは上々です。
柴田錬三郎と横尾忠則による『絵草紙うろつき夜太』などもありました。
ほかに中公新書など堅めの内容の新書が300冊、同じく堅めの文庫本が100冊ほど買い取りさせて頂きました。
「案外とお金になるもんだねぇ、あ、それじゃこんなのも買取ってくれますか?」
と追加で差し出されたのは
『入墨の犯罪学的研究』。戦後間もないころ警察組織の科学捜査研究所が発行した大真面目な本です。
喜んで買い取りさせて頂きました。
何だかんだで約1,000冊の古書をお譲り頂きました。
ありがとうございました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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当店webサイトには 買取実績 というページがあり、松尾堂が日々行っている出張買取の 一部を紹介させて頂いております。
どのようなものを買取りしているのか
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出来るかぎりイメージして頂きやすいように心がけています。
買取実績 (青文字をクリックまたはタップして頂くとご覧いただけます)
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