2017-07-30
「書道に関する大きな本が2階に大量にあります。出張買取をお願いしたいのですが・・・」
とのお電話を頂きました。
「どれぐらいありますか?」
と尋ねると
「うーん、とにかくいっぱいあって大変なんです。」
とのお答え。「いっぱい」とか「大量」というのは人によって様々で、50冊もあればそう感じる方もいらっしゃいますし、個人レベルで1万冊ほど所有されているような方は1000冊ぐらいなら「それほどでもない」という表現をされる方もいます。
どれだけの量があるのかちょっと見当がつきませんが、とりあえず助っ人として妻に同行してもらうことにし、”大量”の本を2階から下ろす作業に備えました。
本当は荷台が広いハイエースでお伺いしたいところですが、地図で確認すると進入路と前面道路が狭いため軽バンで訪問。ご依頼人と息子さんにご挨拶し、本が保管されている2階へ案内して頂きます。
「大変だと思うので今日は息子に帰ってきてもらいました。手伝わせますのでご遠慮無く」
とお気遣い頂くご依頼人。
本は冊数的にはそれほどでもないのですが、大型本ばかりのためたしかに「大量にある」という印象です。
(当店倉庫で撮影したものです)
王羲之・顔真卿といった中国の巨匠や、西川寧、青山杉雨、村上三島、桑田笹舟、安東聖空、榊莫山、良寛、もっと古いところでは小野道風、藤原佐理といった書家に関する本、条幅、落款等に関する技術的な本など様々です。
どの本も昨年お亡くなりになられたご依頼人の旦那さんの蔵書とのことで、さすがに場所をとるために整理することをご決断されたそうです。
本に混じって硯・墨・筆・紙といったいわゆる文房四宝がたくさん出てきました。
未使用なものも多く、
「よろしければ書道の道具も買取りますよ」
とお伝えすると、
「本当ですか?ぜひお願いします。それじゃあ、掛け軸なども買取ってもらえますか?」
と質問され、隣の部屋へ案内されました。
そこには桐箱に入った掛け軸が山積み。
ひとつひとつ箱から取り出して広げて拝見。伊藤若冲、白隠禅師・富岡鉄斎・仙厓などの書画が中心で、安東聖空などの筆を本紙に用いたものなど29軸。こちらにもしっかりとお値段を付けさせて頂きました。
買取金額もそうですが、
「値段がつかなかったものも引き取ってもらえませんか?」
というお願いされ、快く承諾すると大変喜んで頂けました。
「息子に手伝わせますよ」
とおっしゃっていただいたのですが、
「妻は本を運ぶのに慣れていますので、私と2人で大丈夫ですよ、ご配慮ありがとうございます」
とお伝えしました。
何とか軽バンの荷台いっぱいに載せることが出来てひと安心。
ご依頼人と息子さんにご挨拶し、ご依頼人宅をあとにしました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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