2018-01-14
「こちらの場所は行田市なんですが、古本の回収に来ていただけないですか?本棚3つから4つほどあります」
というお電話を女性から頂きました。「買取」ではなく「回収」という言葉が気になります。あまり良い本がないので引き取ってもらえたら良いなぁ、という意味なのでしょうか。歯科医院を開業されていた方の蔵書のようで新旧の歯科学の専門書や一般書がたくさんあるということでした。量があるのでお引き受けしましたが、正直なところ良い本があるかどうか不安なところです。想定よりも蔵書量が多いときのことを考え妻を助手席に乗せ訪問しました。
ご依頼人宅に到着すると、キャッチボールができそうなぐらい広い玄関ホールを抜け2階に案内されました。3部屋に本が置かれていて、そのうち2部屋には本棚にぎっしりと本が並んでいます。ご依頼人の叔父にあたる方がかつて歯科医をされていたそうで、そのご遺品の整理ということでした。
まずざっと本を確認すると需要がある本が多く、査定に入る前に「大丈夫ですよ、まとまった買取代金をお支払いできそうです」とご依頼人にお伝えすると「あら、お金まで頂けるんですね、何だか申し訳ありません」と恐縮されました。
査定のためじっくりと棚を拝見することにします。
歯科学専門書はお電話のお話の通り新旧入り混じっていて、新しいものは需要がありそうです。
目を引いたのは歯科学専門書よりも歴史に関する本が大量にあること。
本棚2つ分ほどは日本の歴史、特に江戸時代の本がぎっしりと本棚に詰まっています。上の写真のように本を取り出してみると、
奥にはヨーロッパやアジアの歴史・経済の本が並んでいました。本の上の隙間も本が詰め込まれており、最初に思っていたよりも量がありそうです。
少しの隙間も惜しむように本が詰め込まれていますが、状態は良好です。
査定結果をお伝えすると大変喜んで頂けました。
歯科学専門書・歴史本を中心に約2,000冊、行田市まで出張買取に来た甲斐がありました。大切に使わせていただきます。
【余談】
当店所在地の所沢市から行田市へは車で片道90分ほどかかります。ご依頼人宅まであともう少しというところでご依頼人からお電話がありました。
「すみません!急用ができてしまい、お約束の時間を2時間ほど遅らせていただけないでしょうか・・・」
急用とあればしかたがありませんので、「大丈夫ですよー」と電話を切りました。が、どうしたものか・・・。
一度引き返したら間に合いませんので、気持ちを切り替えて行田観光に繰り出しました^^
ドラマ「陸王」で役所広司が夜な夜なジョギングをしていた水城公園を散策し、映画「のぼうの城」で水攻めを行った石田三成が陣を張っていたと思われるさきたま古墳群の丸墓山古墳に登って忍城を遠望し、城主役を演じた野村萬斎が船上で舞っているシーンを夢想。古墳のふもとに出ていた行田名物ゼリーフライの露店の行列に並んでパクつき、それでも時間が余っていたので、おしゃれなカフェをみつけてアップルパイを平らげた頃には
「今日は充分楽しんだねぇ。このまま所沢へ帰ってもOKだね」と妻も満足そう^^;
そんな話をしていたところへご依頼人から電話があり買取に向かったのでした。
ご対面するなりご依頼人は大変恐縮されていましたが、社交辞令ではなく行田観光を堪能できたので結果オーライ、買取の内容もオーライで充実した一日になりました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・朝霞市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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