2018-03-19
私立高校の図書室長さんから除籍本引受の打診をいただきました。年度末までに大量の蔵書を除籍する必要があり、期日までに間に合いそうもないため当店にご相談頂いたとのこと。メールでEXCELファイル形式の除籍本目録を添付して頂き、伺う前からどんな本があるかイメージしやすく、下見ではどのように本を搬出するか考えるだけの状態でした。
こちらの私立高校は1980年代に著名建築家が設計、広い敷地内に小さめの校舎がいくつも点在し、全体がヨーロピアンテイストでまとめられた素晴らしい環境で、数多くのドラマや映画の撮影で使用されています。図書館も独立した建物で、1階玄関ホールが広い吹き抜けになっており、階段踊り場、踏み板、2階ホール床は無垢の1枚板を使用した立派な作りになっています。
2階ホールに今回除籍される本が日本十進分類法にしたがって平積みになっています。日本十進分類法とは本の分類方法のひとつで、背ラベルに貼ってあるシールの一番左の数字が0は総記、1は哲学、2は歴史、3は社会というようにこの本が何の本なのか見てすぐに分かるようになっています。さすが図書館です。持ち帰った後に整理がしやすくありがたいことです。
今回は量が多いため、妻の他にこの春高校を卒業した長男も助っ人に来てもらいました。長男は出張買取は初参加になります。母校以外の図書館がどんな感じか興味があるのか、両親を助けてあげたいという気持ちなのか、それともお小遣いが欲しいのか、どんな理由で手伝ってくれるかはわかりませんが(多分3番目がいちばんの理由でしょうが)、2階から大量の本を車まで運んでくれるというので大助かりです。
講談社『李朝の民画』上下揃い
朝倉書店『日本図誌面大系』全12巻揃い
みすず書房『現代史資料』正続
『実隆公記』全13巻19冊
他にも各ジャンルの専門書がたくさん。
箱に詰めると持ち帰った後で本たちが生き別れになってしまう恐れがあるため、今回は紐しばりを選択。私と妻でひたすら紐で縛り、長男が車へ積み込みます。
私の目論見では荷台に全部収まるはずだったのですが、あと少しというところで長男から「もう載らないよ」という声がかかりました。
「あれ?おかしいな」と思ってハイエースの荷台を確認すると
隙間だらけの頼りない状態。これではスペースが足りなくなりますし、運転中に本が暴れてしまって傷んでしまう恐れがあります。初心者に丁寧に教えなかった自分が悪かった、と反省しながら荷崩れしないように手直ししました。
まあ、本を2階から100回ほど休みなく降ろして積んでくれたのですからあまり文句は言えません。
「本は重い!」
と懲り懲りとした様子でした ^^;
完了の報告を室長さんにすると、
「いやぁ ホントに助かりました。私達だけでは大変でしたのでお願いしてよかったです。」
と喜んで頂けました。
松尾堂は図書館の除籍本・廃棄本も引き受けております。
これまで公立図書館や学校図書館、研究室、公益財団法人、ほか各種法人様からご依頼を頂いております。運び出しは全て松尾堂が行いますので、日常の業務を行っていただいている間に除籍・廃棄を行うことができます。ぜひご相談下さい。
【過去の除籍・廃棄実例】
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・朝霞市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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