2017-09-14
「国語関係の古書の引取をお願いできますか?」
というご依頼を受け鶴ヶ島市のご依頼人宅へ訪問しました。
車の往来が比較的にある通りに面したものすごく広い庭のお宅に到着。このお庭にいろいろな作物を植えたら自給自足生活ができそうなぐらいの広さです。そのお庭には重機が整地をしており、伐採した樹木などをトラックに積み込んでいる方達がいます。間口の広い平屋建ての玄関からご依頼人ご夫婦が顔を出されました。
「近々この家を取り壊すので、欲しい本だけ持っていってください。残ったものは私達が処分しますから」
とおっしゃるご依頼人。
「本は奥の部屋です。」
とご依頼人の後を追って本のある部屋へ。
2つの本棚には本がギッシリと納められています。床の上には大量の本が山積み。
窓際の床に良い感じにヤケた古書がありそちらから拝見。
戦前の囲碁の古書や教科書など雑多な感じで面白そうです。教科書などはそれほど珍しくはありませんが、ここにあるのは教師用の指導書で生徒が使うものとは少々異なります。
「父も私も教師をやっていました。こちらは父が仕事で使っていたものですね」とご依頼人。
奥の本棚に紐で縛って並べられているのは『言語生活』という雑誌。
こちらはご依頼人が定期購読されていたものだそうです。
定本柳田國男集は本編のみならず別冊と資料ともすべて揃って新品同様の状態。
大修館書店の大漢和辞典縮写版全13巻、小学館日本国語大辞典初版全20巻などの揃いものや人文系の古書など1,200冊ほどの本を選ばせていただき買取代金をお支払いいたしました。
本を運び出している様子を最初から最後までご依頼人がずっと眺めていらっしゃいました。少し名残惜しいのでしょうか。
「ここを更地にして売りに出し、駅の近くのマンションへ引っ越すんですよ」
名残惜しいのは本だけではないのでしょう。
お譲り頂いた本を車に積み込みお別れのご挨拶をした後も、ルームミラーにはご依頼人お見送りいただいているご夫婦が映っていました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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