片付け業者様からのご依頼で理工専門書,哲学書4,500冊の古本を出張買取しました
2017-06-15
「みかん箱で50から60箱ぐらいあるかなー、来てもらえると助かるんだけど・・・」
現場にいる片付け屋さんの社長からお電話を頂きました。
最近様々な業種の方達からこのようなご依頼を多く頂いています。
松尾堂にご相談頂ける片付けサービス業の方や建設業関連の方は古物商許可を得ている方が多く話も早くて当店としては大歓迎です。
「ものすごく本がいっぱいあるお宅なんだよねー」
お電話の感じではかなりお困りの様子。
場所を伺うと以前ほかのご依頼で出張買取りに行ったことがある高層マンション。このマンションは少々古いせいかエレベーターが各階に停まらない建物で、私の記憶が間違っていなければ指定されたお部屋の階には停まらないはず。
今回はかなり手ごわい案件になる可能性も考え、私の妻を助っ人として伺うことにしました。
エントランスで社長とご挨拶し、一緒に現場へ。やはりエレベーターが停まらない階です。
社長の希望としては無理して全部持って行かなくても、商品価値があるものだけでいいから買取って欲しいということでした。
確かに本がいっぱいあります。2LDKの間取りのどの部屋にも複数本棚があり、本棚に入り切らない本はプラケースや段ボール箱にきれいに収められています。
片っ端から本を見ていくと・・・・。びっくり。
理工専門書や哲学書、仏教書、美術書、歴史書など筋の良いところばかりです。
「この部屋にお住まいだった方はどんな方ですか?」
「お医者さんで、ご高齢になったので施設に入ることになったんですよ」
と聞いて納得。確かに医学関連の専門書もあります。
10分少々でザッと見て、買取金額と全部引き受けることを条件提示しました。
「え!?ホントに?大丈夫なの!?」
社長は2つの意味で心配していらっしゃるご様子。
まずはこの量の本を全部ハイエースに載せることができるのかという心配と、そんなに高い金額で受けて松尾堂は正気なのかというご心配 ^^;
さすが片付け屋さんだけあって、「搬出の難易度を考慮に入れているのか?」という観点からのお気遣いでしょう。
高層マンションでなかなかエレベーターがこない、しかもエレベーターが停まらない階、戸建住宅と違って搬出距離がとてつもなく長い、と悪条件が揃っていれば簡単な現場ではありません。お天気が良いのだけが救いです。
「たしかに量は多いですが、これぐらいだったらハイエースに乗りますよ。それから、ここにあるのが古い小説や揃っていない漫画ばかりなら正直言って厳しいです。でもどれも古本として需要がある専門書や、良い本ばかりですよ。全部引き受けます。」
と自信を持ってお答えしました。
代金をその場でお支払し、早速搬出開始。私が箱詰めし、一つ上の階にあるエレベーターホールに置いてある台車まで運び、妻が車まで台車で運び積込む。この流れでどんどん本を運び出します。
「いやー助かるなー。明日残った本を自分が全部整理しなくちゃならないと思っていたからだいぶ楽になりますよ」と社長。
「松尾さんのところは本を買取って、あー高く買いすぎちゃったな、とかないの?」
「正直言うとね、ありますよ^^ それも勉強だからしょうがないです。でもこちらの本は大丈夫ですよ」
とまだ心配されている社長さんに力強く返事をします。
「搬出は全部松尾堂で行います」と言っているにも関わらず、気を使ってご自身の作業の合間に搬出を手伝って頂く社長。
「奥さん、あんなに重たいものを持ってすごいね」
「家事の合間にヤフオクの出品などを手伝ってもらってますからね、本の扱いには慣れているんですよ」
「でも女性が現場にいると雰囲気がやわらかくなるねー、うちの現場みたいに男ばっかりだとむさ苦しいからね」
とお笑いになる社長。
社長にお手伝いいただいたこともあり、予想以上に早い時間で積込みが完了しました。
「結構積めるもんだねー」
ハイエースの天井まで積まれた本を見て感心される社長。
約4,500冊の専門書。実は途中で「やばいな。ホントに全部載るか?」と内心ヒヤヒヤしていましたがそれは言葉にはせず
「案外いけちゃうんですよねー」
とお返事しておきました。
松尾堂は個人宅のみならず事業所様からのご依頼も大歓迎です。
ここ2~3ヶ月の間にも、工務店様や解体業者様、遺品整理業者様、高齢者の見守りボランティア様、そして今回のように片付けサービス業者様からのご依頼を引き受けてきました。今回はご依頼人のご好意でお手伝い頂いてしまいましたが、搬出は松尾堂で行いますのでお手をわずらわせることはありません。条件等は柔軟に対応させて頂きます。
リサイクルに持っていかれる前に、一度お声掛け頂ければ幸いです。
出張買取の流れ (←クリックor タップ)