朝霞市で古本出張買取 デジタルカメラ専門書雑誌ムックほか
2017-11-22
「デジタルカメラのムックが20冊ぐらいあるんだけど、出張買取に来てもらえます?」
というお電話を頂きました。ムックとは雑誌と本の中間形態を表すカテゴリーでmagazineとbookという単語をあわせて出来た言葉です。
20冊とはちょっと少ないな、と思い
「お住いはどちらですか?」
と伺うと「朝霞市」というお答え。朝霞市はそれほど遠くないこともあり出張買取に伺うのは全く問題はないのですが、往復の時間を考えるとその量では正直難しいというのが本音です。
「1冊◯百円ぐらいにはなりますか?」
とさらに追い打ち。
「拝見しないとなんとも言えませんが、普通のムックでそのあたりのお値段は期待されないほうがよろしいかと思いますよ・・・」
と包み隠さずお伝えします。お会いしたときにがっかりさせてしまうのは忍びないため、電話では期待を持たせてしまうようなことは言わないことにしています。
そんな私におかまいなしにご依頼人のお話しは続きます。
「D500とかD810、EOS80D、5DMarkⅣ、X-Pro2にX-T2なんかの本や雑誌があるんですけどね・・・」
何やら呪文のような単語が並びますが、どうやらカメラの機種名をおっしゃっていることは推察できます。でもここであることに気が付きました。
「D500とかEOS80Dってニコンやキヤノンがこの1-2年で発売したデジタル一眼レフカメラだったはず。もしかすると他の機種も新しいのかも!」
古本の出張買取を行っていると、様々な趣味をお持ちの方とお話する機会が多いため、浅いながらも幅広い知識が少しずつ身についていきます。その知識がちょっとだけ役に立ちました。
「22日は都内に出る予定があります。帰りは川越街道を通るので夕方以降であればお伺いできますよ、でももう少し量があると有難いので何か他にお売りいただけるものはありませんか?」
「来てもらえますか!わかりました。カメラ以外の本も少しですが用意しておきますよ」
ということになり出張買取のご予約をお受けすることになりました。
お約束の時間にご依頼人宅に到着。車を停めると玄関からニコニコ顔のご依頼人が出迎えてくれました。
玄関には新品同様の状態のデジタル一眼レフカメラのムックが山積みになっています。
一冊ずつ手に取り査定すると、プレミアムがついているものもありかなり良いお値段をおつけできるものがほとんど。電話で「期待しないで下さい」といったのは撤回です^^ ご依頼人が期待されていた金額以上のものが結構あります。
査定で手に取った本に特集されているカメラの機種について、60代のご依頼人が嬉しそうに話をされます。その表情がとても嬉しそうで私もつられて何だか楽しい気分になってきます。
「その機種はね、RAW パスフィルターが搭載されているおかげでかえって具合が悪くなっているのが欠点なんですよ」
「RAW パスフィルターって何ですか?」
「モアレを除去する機能です」
このモアレという言葉を聞いて懐かしいことを思い出しました。
私はかつて住宅メーカーに勤務していた頃、カタログやパンフレットを制作する部署にいたことがあり、プロのカメラマンと全国の完成現場を撮影してまわっていたことがありました。当時のプロカメラマンはデジカメを使用されている方はまれで、住宅などの大きな被写体撮影には4☓5(シノゴ)と呼ばれる大判カメラでポジフィルムを使用して撮影していました。住宅の瓦など細かい直線部分が重なる部分は写真にするとモアレと呼ばれるノイズが生じやすく、フォトショップなどで修正してもらいモアレを除去していました。
「今のカメラはモアレも自動的に取り除いてくれるんですね!」
「はい。でもそれがかえってバランスを悪くしているんですよ。それでね・・・」
ここから先のご依頼人のお話しはどんどん専門的になり私には難しすぎてよくわかりませんでしたが、ご依頼人のカメラに対する熱意は充分伝わってきます。
カメラの本以外にも良い本がありました。
『新説ソシュール一般言語学講義』
『イスラーム神学』
『宗教の社会学』
といったかなり堅めの専門書や
山川出版の『詳説日本史研究』や数学の本などジャンルも様々です。
「こちらはどなたの専門書なんですか?」
「私のです。実は大学院で勉強をしたいのですが、高齢の母がいるためなかなか・・・。ですので独学でやってます」
にこやかにお話しになるご依頼人。ほんとうに頭が下がる思いです。
カメラの本と専門書などの査定を合計しご依頼人にお伝えしました。
「結構な金額になりましたね、ありがとうございます。」
「こちらこそデジカメ以外にもかなり良い本を用意して頂いてありがとうございました」
「このような専門書なら倉庫に1,000冊以上はありますよ、また買取りに来てください。あ、でもすぐにではないですよ、まだ勉強したいのでね」
最後までニコニコお話しになるご依頼人。楽しみなお言葉を頂き所沢への帰路につきました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・朝霞市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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