2017-08-29
「所沢市から行田市までかなり遠くて申し訳ないのですが、父の本の処分をお願いしたいです。次に使ってくれる人がいそうにない本ばかりなのでお金はいりません。ただ、捨てるに捨てられないので・・・遠方で恐縮ですがぜひ松尾堂さんに・・・もしよろしければ持っていってもらえないでしょうか?」
と女性の声でかなりご丁寧な電話を頂きました。
もう少し詳しくご事情を伺うと、かなり前にお亡くなりになったお父様の本をそのまま残していたところ、来月に控えた建て替えのためにどうしても処分する必要があるとのこと。
「どんな本がありますか?」
と質問すると
「小学館日本国語大辞典の20巻揃いとその縮刷版全10巻、大修館書店大漢和辞典が全部揃いに・・・」
と立て板に水のごとくスラスラと書名が返ってきます。
確かに捨てられてしまうには惜しい本がいくつかありますが、これらの本だけのために行田市まで訪問するのは正直厳しいところ。
どうしようかと迷いましたが、「ご依頼人はかなり本にお詳しいようだし、今いくつか挙がった本だけで全くのボランティアになるわけでもなさそう」と思い直し、無料引き取りのご依頼を受けることにしました。
行田市へ最後に行ったのは、和田竜『のぼうの城』の単行本が発行されて数ヶ月後ですからかれこれもう10年近く前になります。
たまたま読んだ『のぼうの城』で「埼玉県内でもこんな合戦があったのかぁ」と感心し、ひとり忍城を見学、さきたま古墳群で石田堤跡・忍城遠望と楽しみ、帰りに行田名物ゼリーフライを堪能したのを覚えています。
ご依頼人宅に到着して書棚を拝見。電話でご説明があった本以外に良いものがあれば買取もできるかと考えていましたが、残念ながら奥様から電話でご説明があった本以外には該当するものはなし。
不要な本は全て無料で引き取る代わりに、当店で使わせて頂くところは使わせて頂くことをご了承いただき、整理を引き受けました。
奥様は作業中も作業後も終始恐縮され
「遠いところを申し訳ございません、本が片付いて助かります」
とお礼の言葉を何度も頂きました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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