2017-05-11
先月上旬に書道の本の買取で伺った方から再度の要請がありました。今回は、前回のご依頼人のご長男にあたる方の蔵書です。
先月お邪魔したときに、「息子が残していった本もこんなにあるんですよ、ちょっと見ていって下さい」とご依頼人からお願いされ拝見していました。ご本人が不在のため あまり引っ掻き回すわけにも行かず、表面に並んでいるものを眺めただけでしたが「面白いところが結構あるなぁ」と感じていました。
再びご依頼人宅に到着すると、前回のご依頼人と息子さんが出迎えてくれました。息子さんとは初対面になります。今回のためにわざわざ都内のご自宅からご足労いただいたとのことでした。
早速書棚を拝見します。
まずは一番目立つところに、蛭子能収, いしいひさいち, いがらしみきお, ひさうちみちお, しりあがり寿, やまだ紫, 大友克洋などのコミックや、小林信彦, 都筑道夫などの著作が並んでいます。
このラインナップで息子さんの大方の年齢がわかってしまいます。
いしいひさいち や蛭子能収の話で盛り上がりながら、棚を眺めていくと・・・
村上春樹の処女作『風の歌を聴け』の初版が帯付で出てきました。前回拝見したときには2作目の『1973年のピンボール』しか見当たりませんでしたのでご本人にそのことをお話すると
「父から話を聞いて今日は本の話ができると思い楽しみにしていたんですよ。風の歌を聴け は奥にあったのを出しておきました」
と笑っていらっしゃいます。
息子さんは長年出版業界にお勤めとのことで本についての造詣が深く査定中も話が弾みました。
「こんなのはどうでしょうか?」と差し出されたのはレコードがたくさん入った箱。その中から
それぞれLP10枚、20枚組の『沢田研二大全集』と『ジャンゴロジー ジャンゴ・ラインハルトの芸術』を買取させて頂きました。
「この人の話はとてもわかりやすくて納得できるんだよ」
査定中、ずっと部屋の入口で遠巻きに眺めていたお父様が息子さんに呟かれました。
「そうだねー、本も全部片付けてもらって助かったよ」
と親子で会話されています。
この日は台車で3往復分の古書を買取させて頂きました。
今回も面白い本をたくさんお譲り頂き、ありがとうございました。
松尾堂では皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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