2021-05-17
「事情があって蔵書を整理しようか迷っています。一度見に来てもらえませんか?」というご相談をいただき、ご依頼人のお宅へ訪問しました。
外観は一般的な一戸建ての建物ですが、2階の4部屋にはそれぞれの部屋にたくさんの本棚があり、さながら「本のために存在する建物」という印象。本棚の天板と天井の隙間も大型本が平積みになって保管されています。
※画像の使用許可をいただいたおります
内容は多岐にわたるジャンルの専門書が多く、そうかと言って古書マニア的な収集の仕方でもありません。お話を伺うとご依頼人は長年創作活動を続けられていて、その活動のたびに資料として沢山の書籍を買い集められたとのこと。
「とても愛着のある本たちです。それぞれの棚を見ると、その当時のことが思い起こされて懐かしくなります。できれば手放したくないので迷っているんです」
「なぜ整理しようか迷っていらっしゃるんですか?」
「実は新規に事業を起ち上げようかと考えており、資金が必要なんです」
ご事情がわかり、早速見積もりを開始。これだけの蔵書量ですので本棚ごとに見積もり価格を説明させていただきました。
本棚ごとと言っても、一番多い部屋には本棚が15棹もあるため、混乱を避けるために部屋の間取り図を書き、本棚の配置図を書いてその図面に金額を記していきました。
積み上げた金額はかなりのものになりました。
1階にある1500枚のクラシックCDも売却をご希望とのことでしたのでこちらも加算。結果的に個人宅では稀に見る超高額査定となりました。
ご依頼人は「金額は了解しました。あとは松尾堂さんにお願いするか、整理自体をやめるか選択するだけです。1ヶ月ほどでお返事いたします。」と頭を下げられました。
下見から2ヶ月ほど経過し、「やはり手放したくなくなったのかな?」と思っていた頃、ご依頼人から「決心しました。お願いいたします」とご連絡をいただきました。
先日の条件の中に「古書店として商売にならない本は置いていってください。全部なくなると寂しくなるので」というご依頼人のお願いがあったので、選別しながら箱詰めして行きます。
ハイエース3台分、単行本サイズに換算して約1万冊。新書や文庫サイズの本も多かったので、実数としては2万冊以上あったかもしれません。それでも棚に残したものは全体の量の1/3はありました。
「思っていたより残していただいてありがとうございます。少しでも手元に残って嬉しいです」
「貴重な本を沢山お譲りいただきありがとうございます。大切に使わせていただきます」
とご挨拶し、ご依頼人宅をあとにしました。
松尾堂は皆様のお宅まで本・雑誌・DVD・CD・ゲームなどを出張買取に伺っています。
書籍に関しては昨日発売された新刊本から江戸時代のものまで幅広く対応できます。
所沢市・狭山市・入間市・ふじみ野市・三芳町・川越市・新座市・志木市・朝霞市・富士見市・東大和市・武蔵村山市・東村山市であれば少量から、その他の地域は数量と内容によって直接お伺いし出張買取させて頂きます。荷造り・運び出しの必要は全くありません。本棚に収まっている状態でも大丈夫です。
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